卒業するみなさんへ

　卒業生のみなさん、ご卒業、おめでとうございます。
　みなさんは、この六年間で大きく成長を遂げることができました。特にこの一年間の成長には目を見張るものがありました。それは、クラスがよくまとまり、みんなが仲よく楽しく学校生活を送っていることからもわかります。

　卒業するにあたり、私からお祝いのメッセージを贈ります。
　みなさんは、青春マンガ「ROOKIES（ルーキーズ）」を知っていますか。今から十数年前に少年雑誌に連載されたマンガで、テレビでドラマ化され、映画やDVDにもなっている物語です。
　あらすじは、二子玉川学園高校へ赴任してきた新人教師・川藤幸一が、そこで出会った不良達のたまり場で活動停止中の野球部顧問になり、野球部を再建していく話です。初めは川藤先生を馬鹿にしていた不良部員たちでしたが、次第に彼が親身になって自分たちと向き合おうとする態度に動かされ、様々な試練や逆境に見舞われながらも一致団結して夢の甲子園を目指し奮闘していく物語です。
　ドラマでは、この川藤先生が「夢」を持ち続けることの大切さを言い続けています。「今できないことは何も恥ずかしいことじゃない。練習してできればいいんだ。」「二十歳になろうが３０になろうが、何かを始めるのに遅すぎるということは絶対にないんだ。」「志の大きさはその人間の大きさだ。夢をもった人間をバカにするな。」「人間として最も大切なこと。夢を持ち、夢を貫くことの大切さを忘れないこと。」「夢にときめけ 明日にきらめけ」・・・

　みなさんたちには、今はまだはっきりとした夢がないかもしれません。しかし、これから大人へと近づいていく中で、ぜひ、「夢」を持ち続けて、実現に向け奮闘してほしいと思います。これから、勉強も運動も今まで以上に大変になります。人間関係で悩み、立ち止まってしまうことがあるかもわかりません。しかし、そんなとき、「夢」を持ち続けることで、きっと、心の中から力が湧いてきて、また新たな一歩を踏み出すことができると思います。
　
　それでは、中学校でも元気に！　みなさんの活躍を祈っています。

ＰＴＡ新聞原稿より(2016.3.17)