松江小二年めを迎えるにあたって
松江小校長 澁谷 憲一
昨年四月に松江小に赴任し、一年と少しが経過しました。私の日課は、毎朝、校門に立ち、子どもたちを安全に迎えることから始まります。7:45〜8:00までのわずか15分間だけですが、校門前の横断歩道は、松江小に登校してくる子どもたちと西中に行く生徒、みどり保育園に登園する親子づれが入り乱れ、渋滞することがよくあります。この短い朝の時間帯に、子どもたちのいろいろな表情や様々なできごとに出会うことがあります。
四月下旬のある朝、六年生の女の子が何も持たずに、走って私のところまでやってきました。額や鼻の頭には汗がびっしりとついていて、一目見て、かなりの距離を全力で走ってきたことが分かりました。私のところまでくると、「保健の先生はいませんか。」と言うので、訳を尋ねてみると、「○○さんの鼻血が止まらないので、先生を呼びに来ました。」ということでした。彼女は職員室まで先生を探しに行った後、再び、集合場所まで走って戻っていきました。それからしばらくして、鼻にティッシュを詰めた女の子が、みんなに囲まれて登校してきました。この一連の動きの中で、鼻血の手当や先生への連絡、ランドセルの運搬など、みんなが一人のためにやさしく動いていたことを容易に想像することができました。朝の登校時には、ときどき、そんなドラマに出会うことがあります。
私は、こんなすばらしい子どもたちと出会えたことに喜びを感じるとともに、責任の重さを痛切に感じています。今年度の学校教育目標「きらきらと笑顔あふれる松江小」を実現するためにも、職員一同「チーム松江」でがんばりますので、よろしくお願いいたします。
PTA新聞原稿より(2015.7.15)
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